季節にも陰陽があるよ。中医学薬膳№16

「中国伝統医学の基本となる陰陽」
季節にも陰陽があります。

季節によって体調が変わるのは当たりまえ。
陰陽が心身にどんな変化をもたらすか?を、
中医学とメンタルヘルスからみると。


秋は陰
冬は陰
春は陽
夏は陽

 

秋冬は陰の気が高まる季節。
自然界では「陰の気」を帯びてくると休息休眠に向かいます。

動物は冬眠状態、植物も冬準備。
日照時間が短くなるとともに、多くの生物は活動時間も減ってゆきます。
気持ちも「陰気」を帯びて物悲しく黄昏感が出てきます。
そして、五臓六腑にもその気が波及してきます。

誰もがそれらの気を帯びています。
そんな時は、自然界の流れに逆らわず、ゆっくりと休みましょう。気持ちが落ちる、何もやりたくない、黄昏ていたい。そんな感覚をシッカリかみしめましょう。

自然界で生きているからには、そんな自分もいてあたりまえなのです。

 

一方、

自然界では「陽の気」を帯びてくると活動状態に向かいます。
陰の気とは真逆な状態になり、動植物は活動の準備に入ります。
日照時間も長くなり活動時間も増えてゆきます。
気持ちも「陽気」を帯びて楽しく、高揚してきます。
気持ちが陽になるにつれ五臓六腑にもその気が波及してきます。

そんな時は、これまで思ってきたことや計画してきたことを実行し、夢や目標に向かってしっかりと楽しみましょう。テンションが上がりすぎる、ウキウキする、頑張りすぎる、何でもやりたくなる。そんな感覚をシッカリかみしめましょう。

自然界で生きているからには、そんな自分もいてあたりまえなのです。

 

批評批判はいたしません。
陰陽、寒温などのバランスをとる。

 

これダメ?こっちが良い?といった批評批判は一切致しません。
そんな時、どんなものを食べると気持ちや体調を維持できるか?
と、バランスを考えてレシピを組み立てるのが薬膳です。

陰の時期には、陽の気を補うもの、熱を補うもの、気を補うものを摂る。
陽の時期には、陰の気を補うもの、熱を冷ますもの、血や水を補うものを摂る。


[陽を補う代表食材]
にら、ねぎ、らっきょう、エビ、鮪、鹿肉、ウイスキー、赤ワインなど

[気や熱を補う代表食材]
イモ、米、豆、なつめ、エビ、たこ、牛肉、卵、鮭、バターなど

[陰の気を補う代表食材]
やまいも、白木耳、クコ、黒豆、アスパラガス、桑の実、桑の葉、亀、豚肉、白ワインなど

[熱を冷ます代表食材]
小麦、ハトムギ、小豆、豆腐、アロエ、菊花、薄荷、きゅうり、とまと、茄子、もやし、カニ、昆布、わかめ、バナナ、緑茶、ウーロン茶、ビール など


 

この内容は、10月21日「薬膳と西洋医学をもっと身近にのVol.2」でやります。


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